住宅の豆知識
太陽光発電のアレコレ
光熱費の節減や環境保護への貢献といったメリットを得ることができる太陽光発電。でも最近では太陽光発電をめぐる状況も変化してきているので、最新情報をチェックしておくことが大切です。
今回の記事では、最近の太陽光発電の動向・費用相場・メリットやデメリットについてお伝えします。
一般的な太陽光パネルの容量は?
戸建住宅に太陽光パネルを設置する際、余剰電力を電力会社に買い取ってもらう「売電」ができます(あらかじめ一定の条件を満たす必要あり)。
売電価格は固定価格買取制度で定められており、制定以前では「10kw~50wW未満」の低圧太陽光発電なら全量売電ができましたが、現在は余剰売電のみ対象になっています。
一般の戸建住宅用太陽光パネルは10kw以下と決められており、太陽光パネルを設置している場合の平均容量は概ね4.5kwです。これが10kw以上になると「発電所扱い」になるので、手続きやメンテナンスにも手間がかかってしまうというデメリットが出てきます。
売電価格について
売電は太陽光パネル設置における大きなメリットですが、実際の売電価格は年々下がっているのが実情です。
住宅用・10kw未満の場合、1kWあたりの売電価格は、2022年で17円、2023年は16円と下落傾向で、2012年は42円だったので、5割以上減少していることになります。
10kW以上の場合でも同様に下落している状況で、10kw~50kw未満の1kWあたりの売電価格は、2022年で11円、2023年で10円、50kw以上になると1kwあたり9.5円と、1kwあたり10円を下回る価格となりました。
もちろんメリットもあります
売電価格は年々下がってきてはいますが、太陽光発電をつけるメリットもあり、それを理解しておくことも重要です。太陽光発電装置を設置する価値があるかどうか、以下の点を踏まえて確認してみましょう。
光熱費を節減できる
まずは太陽光パネルで集めた電力を自身の住宅用の電気として使えるようになります。売電価格が下落傾向にあるにせよ、まずは自家発電によって電力会社から買う電気の量は減るので、自身の光熱費自体は削減可能になります。
電気代は年々上昇している状況ですので、太陽光発電があると安心できます。初期の設置費用はかかり、普段使う電力量にもよりますが、将来を見据えると光熱費を抑えられるというメリットのほうが大きいでしょう。
売電収入が得られる
売電価格は年々下がっていますが、それでも余剰電力から得られる売電収入は魅力的なメリットです。
毎月の固定費である住宅ローンを少しでも軽減できる感覚になれるのは、うれしいメリットです。国の制度によって少なくとも10年間の売電価格は決まっているので、太陽光発電を設置する予定であればあらかじめシミュレーションしてみましょう。
停電時に対応できる
地震や台風など、日本で比較的起こりやすい自然災害で停電になった場合、太陽電池のモジュール・周辺機器・分電盤などの故障がなければ、太陽光発電自体は問題なく稼働できますので、自律運転機能が搭載されている場合、非常用の設定に切り替えれば、発電した電力を使って家電製品などを利用することが可能になります。
太陽光発電などにより、緊急時の備えがあれば、普段の生活もより安心できるでしょう。
地球に優しい暮らしができる
大気汚染や昨今話題になっている地球温暖化の中、太陽という自然のエネルギーを使う太陽光発電を導入すれば、地球に優しいエコな暮らしが実現可能になります。意識して何か特別なことをする必要はなく、太陽光発電設備を設置するだけで、あとは普通に生活するだけで、ちょっと大袈裟ですが地球への労わりにも貢献できますよ。
設置費用の相場は?
売電価格は下落傾向ですが、それに合わせて太陽光発電システムの設置費用も年々下がっている傾向にあります。
実際の価格はメーカーによって異なりますが、一般的な4.5kWの住宅用太陽光発電を設置する場合、普及当初では約200万円~という相場だったのに対して、最近では100万円台でも提案できる状況になってきました。
また、普及しだした当時に比べると、現在ではソーラーパネルの品質も向上しているので、高コスパで太陽光発電を設置できるようになりました。
デメリットも踏まえて導入の検討を
太陽光発電のデメリットとしては、「発電量が天候に左右される」「メンテナンスが義務付けられている」「災害や鳥害、経年劣化などでの故障リスク」などが挙げられますので、メリットとデメリットを考慮しながら、あなたのご自宅での導入をご検討されることをおすすめします。
もちろん、当社へのご相談も大歓迎です。下のお問い合わせボタンからお気軽にご相談ください。